予防
シーラントとは?大人にも有効ですか?
シーラントとは、奥歯の溝をレジンで埋め浅くする虫歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしていて、歯ブラシの毛先よりも細い溝があり、毛先が入らないので、毎日歯磨きをしていても虫歯になってしまうことがあります。処置に最適の時期は乳歯や生えたての永久歯ですが、虫歯になりやすい大人の永久歯にも効果を発揮します。シーラントは、歯を削らずに埋めるだけで効果がある、一番の虫歯予防処置です。

チェックアップは1年にどのくらい必要ですか?
アメリカの歯科保険では、チェックアップとクリーニングは6ヶ月に1回、年に2回保険が適応します。定期的な受診をお勧めします。
フッ素はした方がいいですか?
フッ素塗布は、乳歯や萌出直後の永久歯のむし歯予防に効果的です。生えたばかりの歯の表面は、エナメル質の結晶が整っていない場合が多く、むし歯になりやすいです。フッ素塗布によってエナメル質を強め、丈夫な歯になるよう手助けします。

フッ素の効果は?
フッ素の効果がどのくらい続くのかを肉眼で確認はできませんし、フッ素を塗布するだけで虫歯予防ができるわけではありません。毎日のフロスと歯磨きが一番重要です。歯科医院でフッ素塗布を行う場合には、年2回は行いましょう。
フッ素は安全ですか?
はい。フッ素は天然に存在するものなので、濃度が適正であれば害はありません。現在歯科医院で使用している薬剤の濃度や歯磨き粉に入っている濃度では問題ありません。歯磨き粉や飲料水のフッ素は歯の表面を保護して歯を強くします。虫歯予防の有効な手段として世界各国の専門機関も推奨しています。すでに安全性と有効性が確認され、日本でも広く応用されています。
キシリトールとはなんですか?
キシリトールは虫歯になりにくくする、天然甘味料のことです。イチゴやプラムに含まれ、糖質の中でも砂糖と並んで最も甘味が強いものです。ただ、摂取しすぎるとおなかがゆるくなることがあります。
キシリトールの効果は?
キシリトール入りのガムや飴を食後に口にすると、キシリトールの作用により菌の能力が弱まり、虫歯になりにくい状態になります。ヨーロッパやアメリカでは、キシリトールの普及が日本より進んでいます。虫歯の予防のために、1日3回、毎食後に口に入れるのが効果的です。アメリカでは、Dr John’sが開発したキシリトール入りのキャンディー・チョコレート・キャラメルなどがあります。
マウスウォッシュはどのような効果がありますか?
殺菌や口臭の予防に広く知られています。 歯ブラシ後や就寝前に使用しますが、リンスのみで歯垢が取れるわけではありません。歯磨きを丁寧に行ってからのリンス利用が効果的です。また、フッ素入りのリンスもあります。